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シヨン城【3】 アクセス、そして城の面白い構造

スイス

シヨン城を「シオン城」と呼ぶ人が結構多いのだが、シオンは別の場所の地名 Sion があり、混同すると行き先を間違うことになりかねない。読みだけでなく、場所も違うので、注意されたい。

アクセス

ジュネーブ空港から向かうことを想定して、シヨン城への電車ルートを紹介する。
・ジュネーブ空港駅(GENEVE AIRPORT)⇒モントルー駅(MONTREUX
所要時間:およそ1時間15分
2等料金:5300円 1等席もあるが…。
座れなかったことがないとの意見も。私も2等で座席指定なしでも座れた記憶しかない。座席指定は不要かも。進行方向に向かって右が湖側、左が葡萄畑。私は、どちらを見ても楽しめた。駅のコインロッカーは、スーツケースサイズで9スイスフランもした!(2012年情報)素直に、ホテルで荷物を預かってもらうべきかと思う。

  •  歩きの場合:モントルー駅から湖畔のフラワーロードを歩いて30~40分ほど。
  •  ローカル電車に乗る場合:モントルー駅から2駅目Veytaux-Chillon駅下車。城の目の前だが、1時間に1本程度しかない。
  • バスに乗る場合:モントルーからトロリーバス201系統に乗ってバス停シヨンChillon下車。モントルー・リヴィエラカード利用で無料だった(下記参照)。何かと便利なのがトロリーバスと思われる。停車場所かどうか確かめるため、運転手に「シャトー?」と聞いたら、うなずいてくれた。

ちなみに、どこの国でもそうだが、英語で話しかけるにしても、固有名詞くらいは英語読みではなく、現地語読みのほうがいいと思う。たとえば、城は英語でキャステルだが、「シャトー・デ・シヨン」のほうが好まれる気がする。
ジュネーブ空港で「この列車はジュニーヴァ(ジュネーブの英語読み)に行きますか?」と聞いたが、「ジュネーブ!」と訂正されてしまった。
もちろん、トイレも「バスルーム」ではなく、「Where is the トワレット?」にした。混ぜてOKだし、そのほうが通りが良い気がする。

開城時間と入場料

External Links>>公式シヨン城(英語)

≪私のオススメ≫ フレディ・マーキュリー像からスタート

モントルーのフレディー・マーキュリー像

湖畔にあるフレディー・マーキュリー像の近くに観光案内所があるので、そこでシティ・マップを手に入れたい。そして、そこから花壇のある遊歩道「フラワーロード」があるので、のんびり歩いて城まで行くと湖と城の遠景を楽しめる。
もし、モントルー、ヴヴェイ、ビルヌーブのホテルに宿泊するなら、「モントルー・リヴィエラカード」を支給されると思うので、ぜひそれを受け取ってから行くことをオススメする。
カード提示で、宿泊している期間、シヨン城へはもちろん、指定区間の乗り物が無料になったり、施設が割引になるので、シヨン城も割引価格での見学が可能となる。ホテルでチェックインしてから訪れてほしい。
ヴヴェイはチャップリンゆかりの街だし、ビルヌーブはシヨン城を今の形にした13世紀ごろに「新しい町」という名前で栄えたところ。モントルーもヴヴェイも、セレブの街、リゾート地として物価が高いものの、ビルヌーブはそれほどでもないので、節約するならそちらもいいかもしれない。

模型展示室の資料で城の時系列を追う

20世紀に制作された模型が城内に展示されている。これらは考古学者ネフが手掛けた38年にわたる工事の成果に基づき、建設経過を示したものだ。
これらを見ると、ここが特別だと考えていたのは中世以降の人だけではないことがわかる。居住地、または物見として、古くは青銅器時代から居住されてきた天然の舞台だった。その上に要塞を建て、改築に継ぐ改築を重ねて今日に至る。
岩肌を見て察せられるが、このあたり一帯が岩盤でできていて、湖岸は道路や線路が走る程度の幅しかなく、城の背もまた、鋭利な断崖が迫っている。

岩盤
何もなかった時代の岩盤

 この先は下記『中世ヨーロッパの城 湖に浮かぶ中世の古城シヨン城 Kindle版』でお楽しみください。

> シヨン城【1】 Le château de Chillon と芸術家たち

>> シヨン城【2】 ピエール2世が手掛けた美城

>> シヨン城【4】 そこは想像以上に住みやすそうだった

下記、城について詳しく書いているので、興味のある方はどうぞ。

>>城とは【1】奪い奪われる”切り取り強盗”が隣り合う時代の象徴的建造物

>>城とは【3】中世ヨーロッパ 平和時の城の生活

>>城とは【4】騎士(ナイト)は何する人ぞ?

>>Traveloopでの記事も城ネタが多くなった。ページの最後にある「投稿タグ」横の「城」をクリックすると、城関連の記事およそ20件が出る。

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