昨今あまり見かけなくなった伝統的な鯉のぼり1000匹が、ゴールデンウィークの期間に大空を泳いでいる。その情報を得て、5月5日のこどもの日、大阪府高槻市の芥川へと向かった。
雲ひとつない晴れ渡った日に、青空を一斉に泳ぐその姿、見るだけで気持ちよくて、本当に晴れ晴れとした気持ちにさせてくれた。1か所5匹がせいぜいの鯉のぼりも、こうして1000匹そよ風にたなびいていたら壮観だ。
5月に「こいのぼりフェスタ1000」が、市内の子供たちが健やかに育つことを願って開催されている。平成4年にスタートというから、最近始めたわけではないようだ。
鯉のぼりは市民らの寄付
「面白いな」と思ったのは、鯉のぼりは各家庭で不要となったものを譲り受けている点。
External Link>>高槻市こいのぼりフェスタ1000
このフェスタで使われているこいのぼりは、市民から寄贈されたものや、市内の幼稚園児などによる手作りこいのぼりを掲揚しております。ご家庭で使わなくなったこいのぼりがございましたら、ご寄付をお願いいたします。
とても素晴らしいリサイクルになっている。1000匹を川に沿って泳がすというインパクト。そして、日本の伝統を心に刻む年中行事に参加、さらには見物も大勢いて誰もが楽しめている。なかなか考えたものだと感心。
山があって、川があって、子どもも老人もいて。家族で鯉のぼりを見て、水遊びして、ワ~キャー楽しそうにしている。
屋根より低い鯉のぼりがベランダに飾られている昨今、大空を泳ぐ鯉のぼりを見ると「いいものを見たな」という気持ちになる。せっかくの伝統行事だから。
庭問題など諸般の事情により、飾りたくとも飾れないとか、立派なものを持っているけど、飾る機会がないなど、残念な思いをしている人も多くいるだろう。そういう人に、ぜひ見てもらいたいイベントだった。
きっと心がスカッと晴れ渡るだろう。
滝をも登る鯉を男児の成長に重ねて生まれた伝統行事。勢いよく泳ぐその姿、やっぱり元気が出る。
住所
大阪府高槻市清福寺町(高槻市芥川桜堤公園)
アクセス
JR高槻駅北から芥川商店街、西国街道経由、徒歩約15分(約1200m)
こどもの日と鯉のぼりについては、日英対訳の>>Kodomo-no-hi: Children’s Day every May 5th